▌ 代表挨拶

日夜研究や勉学に励んでいる大学生・大学院生の皆様、こんにちは。
第58回物性若手夏の学校校長の冨士香奈です。

　「物性若手夏の学校」とは、普段は各大学などで研究・勉学に励んでいる物性分野の若手研究者が集まるサマースクールです。各分野の最先端で活躍されている先輩研究者の方々の御講演から新しい知見や刺激を受けたり、ポスター発表や口頭発表などで自身の研究を発表したり、同世代の研究者と熱く議論することができます。

　「モノの性質を解き明かす」という物性物理の発展によって得られた知見は、固体物理学だけでなく、化学、生物学、情報科学、更には社会現象にまで応用され、現在の物性物理の題材は非常に細分化、専門化されています。そのような中、他の分野の視点を取り入れたり自ら発信していく能力が、各分野の更なる発展の為に必要ではないでしょうか。

　本夏学では広大な物性分野全体から参加者が集う若手の会だからこそ、さまざまな分野の知識を吸収し、他分野へ自分の研究を発信することのできる異分野交流が可能です。講師の先生方や他の参加者との議論を通して、研究に対する更なるモチベーションの向上、研究の方向性を探るきっかけ、これからの研究人生においてプラスになる人脈など、様々なものを得ることができる場となるよう、スタッフ一同準備に励んでおります。

　そして、夏学を更によりよいものにするためには、皆様の情熱、好奇心、野心などさまざまな思いが必要です。本夏学で、その熱い思いをぶつけ合いませんか？

　最後になりましたが、第58回物性若手夏の学校開催に当たって、研究機関や財団からの御援助、学会からの御後援、および各協賛企業からの御支援いただきましたこと、そして快く協力してくださる講師の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。

それでは皆様とお会いできるのを、スタッフ一同、楽しみにしております。

第58回物性若手夏の学校校長　冨士香奈