•分科会
▌分科会とは?
分科会は複数の会場に分かれて、発表希望者(発表10分+質問5分)による口頭発表を行う企画です。
学会や研究会などの口頭発表と同じ形式ですので、例えば物理学会の発表練習の場として大いに活用できると思います。
PSと同様、こちらも各会場の一位の発表者にささやかな賞品を進呈する予定です!!
(※注意!)スタッフが適切でないと判断した場合は、賞を出さない可能性があります。
○ 話し手にとって
物性若手夏の学校の分科会は、学会や研究会などと比べてかなり敷居の低い口頭発表です。どのくらい敷居が低いのか、簡単に比較をしてみましょう。
分科会発表 | 学会発表 |
研究成果の十分出ていない人も歓迎 | 学会発表に足る成果があることが前提 |
自分の好きなように発表できる | 発表内容は指導教官と打ち合わせを重ねる |
おおざっぱな分野分けなので専門外の聴衆が大半 | 最先端でしのぎを削る研究者が聴衆 |
どうでしょうか?
同じ口頭発表でも学会とはずいぶん違い、あまり緊張せずに発表できると思います。
口頭発表は、短い時間の中でいかに要点をコンパクトに伝えられるかが重要になります。まだ発表経験の少ない人にとって、分科会で発表することは貴重な経験になるでしょう。学会発表へ向けた練習の場として役立つはずです。
もちろん分科会ではPSよりも多くの人に聞いてもらえるため、質疑応答や休憩時間などでより有意義な議論をすることができます。
発表慣れしている方も、自分の研究内容をアピールする場としてぜひ利用してください!
また、学部生やM1でまだ研究のテーマが決まっていない方も、自分が読んで関心を持った論文などのレビューを発表して頂いても構いません。
○ 聞き手にとって
隣の研究室の、学部時代の友人の研究内容をちゃんと理解してますか?すでに肌で感じている方も多いかもしれませんが、現代の研究の現場というのは非常に専門化が進んでいます。
例えば日本物理学会の物性分野は現在12領域(物理教育を除く)に分けられ、発表の際はさらに細かい100を越える分野に分けられています。
それに比べると物性若手夏の学校の分科会はとても大雑把な分け方です。
しかし、物性若手夏の学校の分科会ではこの大雑把さのおかげで若干関わりはあるものの普段聞くことの無い研究に触れることができます。
ぜひ発表している人にいろいろ質問をして、物性物理の面白さを肌で感じてください!